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口腔機能低下症の検査について

【早期発見が重要】「口腔機能低下症」の検査とトレーニングについて徹底解説!

 

こんにちは!すずらん歯科矯正歯です

今回は前回のコラムで紹介した【口腔機能低下症】の疑いがあった場合の検査内容と診断基準についてご説明いたします。

 


 

1. 口腔機能低下症を診断する7つの検査項目と診断基準

口腔機能低下症の診断は、以下の7つの検査項目の中から3項目以上が基準値を下回っている場合に診断されます。それぞれの検査は、お口の様々な機能を評価するために行われます。

 

(1) 口腔衛生状態不良(口腔不潔)

・検査内容: 舌に付着している、舌苔(ぜったい)の有無をスコアで評価します。

・なぜ重要?: 口腔内の清掃が不十分であることは、口腔機能低下のサインの一つです。清掃能力の低下は、認知機能や運動機能の衰えとも関連していることがあります。

(2) 口腔乾燥(唾液分泌能力低下)

・検査内容: 口腔水分計で唾液量を測定します。

・なぜ重要?: 唾液は、食べ物の消化、自浄作用、抗菌作用、粘膜保護など、お口の健康に不可欠です。唾液の減少は、虫歯や歯周病のリスクを高めるだけでなく、食べ物の飲み込みにくさにも繋がります。

(3) 咬合力低下(噛む力の低下)

・検査内容: 残存歯数の確認、咬合力測定器を用いて、噛む力を測定します。

・なぜ重要?: 噛む力は、食べ物を効率よく咀嚼し、栄養を摂取するために不可欠です。噛む力が低下すると、食べられるものの種類が限られ、栄養の偏りや、食欲の低下に繋がる可能性があります。

(4) 舌口唇運動機能低下(舌や唇の動きの低下)

・検査内容: 「パ」「タ」「カ」という発音をできるだけ速く繰り返してもらい、1秒あたりの回数(オーラルディアドコキネシス)を測定します。唇の動きも評価します。

・なぜ重要?: 舌や唇は、食べ物を口の中で混ぜたり、飲み込んだり、正確に発音したりする上で非常に重要な役割を担っています。これらの機能が低下すると、食べこぼしや滑舌の悪さに直結します。

(5) 低舌圧(舌の力の低下)

・検査内容: 口腔内に舌圧測定器を挿入し、舌でそれを上あごに押し上げる最大圧力を測定します。

・なぜ重要?: 舌の力は、食べ物を喉の奥に送り込んだり、口の中で食べ物と唾液を混ぜて食塊(食べ物の塊)を作ったりする上で非常に重要です。舌の力が弱いと、食べ物をうまく飲み込めず、むせたり、誤嚥のリスクが高まります。

(6) 咀嚼機能低下(食べ物を噛み砕く能力の低下)

・検査内容: 検査用のグミを噛んで吐き出してもらい、粒子がどれだけ細かく砕かれているかを測定したり、グルコースの溶出量を測定したりします。

・なぜ重要?: 食べ物をしっかり噛み砕くことは、消化吸収を助け、胃腸への負担を軽減します。咀嚼機能が低下すると、未消化のまま飲み込むことになり、栄養吸収が悪くなる可能性があります。

(7) 嚥下機能低下(飲み込む能力の低下)

・検査内容: 問診にて確認いたします。水を飲む際のむせこみや、特定の時間内に飲み込めないなど、機能低下が見られる場合に該当します。

・なぜ重要?: 嚥下機能は、食べ物や唾液を安全に食道へ送り込むために最も重要です。この機能が低下すると、誤嚥性肺炎の原因となる可能性もあります。

 

2. 今日からできる!口腔機能アップトレーニング【実践編】

口腔機能低下症は、適切なトレーニングを行うことで改善が期待できます。ここからは、ご自宅で簡単にできる効果的なトレーニング方法をご紹介します。毎日少しずつでも継続することが大切です。

 

(1) お口の汚れ除去・乾燥予防!「ガラガラうがい」

①上を向いてガラガラうがいを5~15秒

②口に水を溜めたまま花で呼吸を3回

~効果~

・喉の筋肉を鍛える

・誤嚥防止

・口呼吸から鼻呼吸

 

(2) お口周りの筋力アップ!「ペットボトルトレーニング」

①空のペットボトルを吸ってへこませる

②へこませたペットボトルに強く息を吹き込み膨らませる

③吸って吐いてを3回連続で行う(1日3回できると良い)

~効果~

・お口周りの筋力アップと肺活量を増やす

・肺に誤嚥した食べ物を吐き出す力を蓄える

 

(3) 舌の力をアップ!「舌回し運動」

①口を閉じた状態で舌で歯に沿わせてぐるりと一周なぞるように回します。

②右回し、左回しをそれぞれ10回ずつ行います。

③慣れてきたら回数を増やしたり速度を上げたりしてみましょう。(1日3セットを目安に)

~効果~

・唾液の量が増える

・舌の筋力アップ

・ほうれい線が薄くなる

 

(4) お口と舌の強化!「あいうべ体操」

①大きくお口を開けて【あ】

②お口を横に引っ張って【い】

③唇を前に突き出して【う】

④舌を下方に突き出して【べ~】

⑤【あいうべ~】を1セット、1日30セットを目安に

~効果~

・お口周りや下の筋肉を鍛え、舌やほっぺたを噛みにくくする

・滑舌が良くなり、ほうれい線が薄くなる

 

(5) 舌の清掃&トレーニング!「舌ブラシトレーニング」

①軽い力でゆっくりと前方へ引き出す

②舌に少し圧をかけて10秒くらい静止

③各2回ずつを目安に

~効果~

・舌の清掃と一緒に舌の筋トレができる

・飲み込みがスムーズになる

 

(6) お口周りの筋肉を鍛える!「パタカラ体操」

①【パ】:唇をはじくように、勢いよく「パッ」と開く

②【タ】:舌の先を上の前歯の裏側あたりにつけ、勢いよく「タッ」と離す

③【カ】:喉の奥を意識して、力強く「カッ」と発音

④【ラ】:舌を丸め、上顎につけるように「ラッ」と発音

⑤それぞれ5~10回ずつ1日3セットを目安に、ゆっくりと、そしてはっきりと発音することを意識して行いましょう。

~効果~

・滑舌が良くなる

・食べこぼしや口の中に食べ物が残ることが減る

 

(7) 噛む力を強化!「ガムトレーニング」

①ガムを左右で噛む(噛みにくい方を長めに)

②ガムを丸めて、舌の先で上あごに3秒間押し付けて伸ばして唾液を3回飲み込む

③ガムが奥に伸びない人は舌先を前後に5~10回動かす

【ガム以外でもぐもぐトレーニング!】

・食事の時、左右で15回ずつ噛んでから飲み込む

・グミのような物を毎日トレーニングとして食べる(こんにゃく、パンの耳などでも良い、咬みきれない時は出す)

~効果~

・噛む力が強くなる

・飲み込みがスムーズになる

 

(8) 唾液をしっかり出す!「唾液腺マッサージ」

唾液の分泌を促すことで、お口の中の乾燥を防ぎ、自浄作用を高めます。

①耳下腺(じかせん)マッサージ:上の奥歯と耳の間あたりにある耳下腺を、数本の指の腹で軽く押し、後ろから前に回す

②顎下腺(がっかせん)マッサージ:下顎の骨の内側にある顎下腺を、数本の指でつまむように押す

③舌下腺(ぜっかせん)マッサージ:下顎の歪み部分にある舌下線を親指の腹でゆっくりと押し上げる

~効果~

・唾液が出やすくなる

・口腔乾燥が改善し、舌や粘膜の摩擦を減少させる

 

 

3. 【まとめ】お口の健康は全身の健康の入り口

 

口腔機能低下症は、自覚症状がないまま進行していることも少なくありません。しかし、早期に発見し適切なトレーニングを行うことで、その進行を食い止め、再び食事を美味しく感じ、楽しく会話ができるようになる可能性を大いに秘めています。

もし、今回の記事を読んで「もしかしたら自分も…」と感じた方がいらっしゃいましたら、ぜひ一度当院にご相談ください。当院では、口腔機能低下症の検査を行い、お一人おひとりの状態に合わせた最適な治療計画やトレーニング指導を行っております。

お口の健康は、全身の健康の入り口です。いつまでもご自身の歯で、美味しく、楽しく、充実した毎日を送れるよう、当院がサポートしていきます。

ぜひお問い合わせください。

 

 

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